【注目】二酸化炭素消火設備の経年劣化と安全対策の強化

二酸化炭素消火設備は、電気室やサーバールームなどで使用される消火設備です。経年劣化による作動不良や誤放出事故を受け、法改正により安全基準が強化されています。

【二酸化炭素消火設備とは】

二酸化炭素(CO2)消火設備は、不活性ガスであるCO2を放出して酸素濃度を下げ、消火する設備です。水損がないため、電気設備や精密機器がある場所に適しています。

・全域放出方式:部屋全体にCO2を放出
・局所放出方式:特定の機器周辺にCO2を放出

【経年劣化のリスク】

設置から長期間が経過した設備では、以下のリスクが高まります。

1. 容器弁の腐食:CO2ボンベの弁が腐食し、誤放出や不作動の原因に
2. 配管の劣化:配管の腐食によるガス漏れ
3. 制御装置の故障:電子部品の経年劣化による誤作動
4. 起動装置の不良:ソレノイドバルブの固着

【法改正による安全基準の強化】

全域放出方式のCO2消火設備による死亡事故が相次いだことを受け、消防法施行令が改正されました。

・閉止弁の設置義務化:人がいる場合にCO2の放出を防止
・消防設備士等による点検の義務化:延べ面積に関わらず、全域放出方式の設備は専門家による点検が必須
・安全対策の強化:二重の安全装置の設置、警報装置の充実

【点検のポイント】

・容器弁の点検:設置後15年を経過したら点検を実施
・機器点検:6ヶ月に1回
・総合点検:1年に1回
・点検結果の報告:特定防火対象物は1年に1回、非特定防火対象物は3年に1回

古いビルや施設では、設備の更新計画を早期に策定し、計画的な改修を進めることが重要です。

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