【分析】連結送水管の大規模震災に備える電源確保と多重化

大規模地震の後は、断水や停電が同時に起きやすく、建物内の消火活動が難しくなります。連結送水管は、消防隊が送水口から水を送り、各階の放水口で消火を行うための設備であり、災害時ほど確実に機能させる備えが重要です。

【連結送水管とは】
高層建築物などに設置される配管設備で、消防ポンプ車などから送水して、建物内で放水できるようにする仕組みです。加圧送水装置を備える方式では、非常時の電源確保が運用の要点になります。

【震災時に電源確保が重要な理由】
停電で加圧送水装置や関連機器が停止すると、必要な放水圧が得られないおそれがあります。また、復電まで時間がかかる場合は、初動の消火・延焼拡大防止に影響します。

【具体的なポイント】
・非常電源(非常用発電機、蓄電池等)の容量と起動手順を確認する
・電源系統の多重化や分電盤の浸水・転倒対策を検討する
・送水口、放水口、弁類の表示・操作性を災害時目線で見直す
・配管の耐震措置(支持、伸縮部の対策等)を点検する

【点検・維持管理】
消防用設備等は、機器点検を6か月に1回、総合点検を1年に1回行うことが基本です。点検結果は用途により、原則として1年または3年ごとに消防機関へ報告する仕組みがあります。非常電源を含む設備は、停電想定の作動確認や記録の整備が欠かせません。

災害は発生してから対策しても間に合いません。更新計画の前倒しと、電源・配管・表示まで含めた総点検を進めておくことが、建物全体のレジリエンス向上につながります。

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